株式会社理経「CARは手軽に始められるクラウドレンダリング。 実行ファイルをUPするだけで動作するのは画期的。」


理経 執行役員 次世代事業開発部 部長 石川様

会社紹介

株式会社理経

システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器の販売
1957年設立/従業員数168名(2022年3月期・連結)

VR事業の拡大を見据え、メタバースソリューションを採用

システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器の販売・展開をしている株式会社理経。
VR事業の拡大を見据え、MT-Techのメタバースソリューションの一つであるCAR(クラウドレンダリング)を採用。クラウド化により、PCスペックの制限なく、時間と場所にとらわれずに、シミュレーション環境、訓練環境を提供できる仕組みを実現しました。

理経 執行役員 次世代事業開発部 部長の石川様に、MT-Techメタバースソリューションの率直な感想を伺いました。

導入プロダクト

クラウドレンダリング(CAR)

導入背景

ローカルでのVR活用だけではビジネス拡大が難しい

CAR導入前は次のような課題があった。

  • VRに使用するハードウェアのスペックの都合で、時間や場所の制約があった。
  • アプリケーションのクラウド化において、開発工数がネックだった。
  • アプリ版では、PCにデータをインストールできない場合があった。

――MT-Techのクラウドレンダリング(CAR)を採用した背景を教えてください。
VRにおけるインタラクティブな体験を実現しようとすると課題になるのが、高スペックのゲーミングPCとVRゴーグルが必要になることです。これが足かせとなり、実際にVRを使用できる環境や時間の制約が出てきてしまい、ビジネスが拡大しない一因となっていました。

選定のポイント

開発者側で準備するものは実行ファイルだけ。開発工数が圧倒的に少ない。

――選定のポイントを教えてください。
1つ目は遅延です。ゲームと同様ですが、訓練用途でVR利用時に遅延が生じると、体験として成立しません。オンラインゲームで培っている、通信環境が悪くても、画質を落としてでも遅延させない技術はMT-Techメタバースソリューションのユニーク性だと思います。

2つ目は、実行ファイル(exe)をクラウドにアップするだけで、インタラクティブなVR体験ができる点です。開発者側は何も変えずにクラウド化できる手軽さがあります。ローカルで構築したVR体験をクラウド環境に移行するには、サーバーサイドの知識が必要になるなどエンジニアの開発工数が増えるため、多くのベンダーはクラウドに移行できず困っています。MT-Techメタバースソリューションの場合は、実行ファイルをアップロードすれば最適化をクラウド側で行うことが可能なため画期的です。

3つ目は、Webブラウザでできることです。ビジネス用途の場合、セキュリティ的にPCにアプリケーションをインストールできないことがよくあります。Webブラウザのみでインタラクティブコンテンツを展開できることは大きなメリットです。またPC及びスマートフォンの両方に対応しています。

――他のサービスと比較しましたか?
他のクラウドサービスと比較・検討する中で、先ほど申し上げたインタラクティブなコンテンツを遅延なく実行できる点は、他にはない特徴だと感じました。パフォーマンスは検証するまでわかりませんでしたが、やりながら実感してきたところが多いですね。テスト環境に必要なものは実行ファイルと、それをクラウドにアップロードするという2工程だけです。他サービスの場合、GPUのマシンを選定し、レンダリングソフトウエアを入れて、ストリーミング設定をして、WebRTCのような技術を入れるなどの手順でインフラの環境構築から作らなければなりません。そうした準備面でもMT-Techメタバースソリューションはプロセスを大幅に短縮できると感じました。

導入後の成果

ブラウザ対応により、提案の幅が広がった

  •  実行ファイル(exe)をアップするだけで動作するため、従来と開発工数が変わらず、クラウド提供を実現できる
  • ブラウザ展開できるようになったことで、保守運用が効率的になった

――導入後、どのような成果が得られましたか?
実用レベルで使える実感が得られました。開発工数が変わらず、クラウドでの提供ができることがわかり、拡張性やバリエーションがある提案がしやすくなりました。
また、ビジネス的に短期間でサービスインできる点も大きいです。例えば、ローカルPCを利用する場合は、一旦アプリケーションデータをPCに入れて納めてしまうと、データ入替作業の対応に工数がかかりますが、WEBブラウザベースで展開する場合、コンテンツの入替は任意のタイミングで実施可能です。

最後に…

MT-Techのソリューションは、技術にユニークさがある

――周りにCARに詳しい技術者がいなかったとのことですが、それでもこのプロダクトを採用した理由は何ですか?
やはり、技術にユニークさがあるからです。もし同じような立て付けのサービスであれば、先行者利益があるサービスに分があります。顧客も安心ですしね。
しかし、先ほどあげたCARのメリットは、他サービスでは実現できない部分だと感じます。クラウド化する上での工数は従来の開発方法と変わらずに、顧客にはローカルでの利用と変わらない遅延のない体験を提供できます。開発工数とユーザの満足という両面を勘案すると、MT-Techがベストなソリューションだと思います。

――最後に、MT-Techメタバースソリューションを一言で表すと何ですか?
「手軽に始められるクラウド」ですね。ネットワークエンジニアがいないと、クラウド化は簡単にはできません。このハードルが大幅に下がりました。